光触媒業界News(2件)

光触媒ニュース

2022.08.26

1:韓国における光触媒を用いたアンモニア分解による水素製造の共同実証試験の実施について

住友商事グループは、米国の水素技術スタートアップであるSyzygy Plasmonics Inc.(以下「Syzygy」)、ならびに韓国のLotteグループのLOTTE CHEMICAL HQ(Lotte Chemical社、およびLotte Fine Chemical社)と、韓国にて光触媒(※)を用いてアンモニアを分解し、水素を製造する世界初の事業可能性調査(以下「本実証」)を共同で開始することに合意しました。

Syzygyは、2017年に設立された、米国ライス大学にて開発された光触媒を利用して水素製造などのさまざまな化学反応を電化する世界最先端の技術を持つスタートアップです。通常の熱分解よりも低エネルギー、低コスト、高効率で水素を製造できることが特徴で、脱炭素社会を目指す上で必要となる水素の普及にあたり、注目を集めています。住友商事グループは、2019年にSyzygyへの出資を行い、最先端の水素・アンモニア技術に関する知見を積み重ね、同社の技術を活用した水素・アンモニア関連事業の開発に取り組んでいます。

韓国では、本年5月に発電事業におけるクリーン水素・アンモニアの利用の実質的義務化を含む水素法改定案が国会を通過するなど、水素やアンモニアの混焼・専焼の実現に向け、さまざまな取り組みが加速しており、将来的に大規模な水素・アンモニアの需要が生まれることが予測されています。本実証では、韓国最大のアンモニア流通企業であるLOTTE CHEMICAL HQとグローバルにアンモニアサプライチェーンの構築を狙う住友商事グループが、Syzygyの光触媒反応器を用いた電気化学技術を使って世界初のアンモニア分解による水素製造を検証し、将来的な水素供給を目指します。

住友商事グループは、水素を脱炭素社会における将来の重要なエネルギーのひとつとして位置づけ、地域や水素の特性を活かした地産地消型の水素事業、水素の大量製造・輸送/貯蔵・利用を推進する大型水素バリューチェーン事業、新技術への投資など、水素関連の事業開発に多角的に取り組んでいます。また、アンモニアについても、競争力のあるクリーンアンモニア供給網の開発、アンモニアバンカリング船の設計開発、海上輸送や貯蔵など関連するインフラ開発を含むサプライチェーンの構築など、さまざまな事業を検討・推進しています。水素・アンモニア関連事業の推進により、持続可能なエネルギーサイクルを実現し、脱炭素化社会の構築および気候変動緩和に大きく貢献すべく、今後もさまざまな取り組みを加速させていきます。

光触媒:
光を照射することにより、さまざまな化学反応を促進したり、化学物質のエネルギーを増加させたりする物質。Syzygyの光触媒を用いることで、従来高温高圧下で引き起こしていたさまざまな化学反応を比較的常温に近い温度で引き起こすことができ、化学反応時のCO2排出量の削減、高効率、低コストなどのメリットが期待できる。水素の製造プロセスでは、水の電気分解、水蒸気や天然ガスの改質、アンモニアの分解などさまざまな化学反応が必要になるため、水素のさらなる普及にあたって光触媒の活用が期待されている。

引用:住友商事>トピックス


2:船場×カルテック共同開発「光触媒除菌脱臭機 SPOT AIR(スポットエアー)」に関する技術特許を取得

株式会社船場(本社:東京都港区 代表取締役社長 八嶋大輔 以下「船場」)は、光触媒技術による空気清浄・水質浄化の先端企業であるカルテック株式会社(本社:大阪府大阪市中央区 代表取締役社長 染井潤一 以下「カルテック」)と共同開発したスポット型光触媒除菌脱臭機「SPOT AIR(スポットエアー)」で使用されている除菌装置、照明兼除菌設備及び除菌装置の設置方法に関する技術の特許を取得したことをお知らせいたします。

1. 特許概要

本特許の技術により、筒状の筐体内に、送風機、光触媒部材、さらには光触媒フィルターに照射するための光源を内蔵することができ、それによって、スマートで外観に調和しやすい除菌装置を開発することが可能となりました。例えば、スーパーマーケットやデパート、学校や病院等の施設において、本除菌装置は、設置場所を大きく取らずに、照明と同じ天井の配線ダクトに設置することができるため、施設の内装や雰囲気に違和感を与えることなく空気を除菌することが可能です。

 

2. 特許取得の背景
本特許の取得は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックが宣言された2020年3月から船場で
できることは何かを探究し、立ち上げたプロジェクトが始まりであり、 船場の4名のメンバーのアイディアに
由来しています。アイディアの具現化においては、船場の商業施設やオフィス、病院、学校等の設計・施工の実
績・経験・知見と、カルテックの光触媒技術による空気清浄・水質浄化の先端的な知見を融合し、スポット型
光触媒除菌脱臭機「SPOT AIR」を2021年12月に商品化しました。

また、船場における本特許は、2022年2月に公表した「中期経営計画2024」の戦略の一つとして掲げる「新
たな市場の開拓」を加速する取り組みです。船場は、新たな市場のターゲットとして、「空間×ヘルスケア/ウ
ェルビーイング」を選定しており、親和性の高い「SPOT AIR」の導入展開や本特許取得はこれを推進していく
重要な要素の一つと位置付けております。

「SPOT AIR 」の詳細については以下をご覧ください。
カルテック「 SPOT AIR」発売に関するプレスリリース
https://kaltec.co.jp/news/wp-content/uploads/2021/12/Release_Kaltech_KL-S01_FNL.pdf

カルテック公式オンラインサイト
https://store.turnedk.com/products/detail/16

船場「中期経営計画2024」については以下をご覧ください。
https://www.semba1008.co.jp/ja/release/irnews/auto_20220210586747/pdfFile.pdf

【船場について】
商業施設をはじめオフィスや教育・文化施設等の様々な空間創造において、企画・設計・施工・メンテナンスまでをトータルでサポート。人や地域や自然環境に対して思いやりの視点を持って考えるエシカルデザインを推進。2022年から「未来にやさしい空間を」を企業のミッションに掲げています。
社名 :株式会社船場 カブシキガイシャ センバ
所在地:東京都港区芝浦1‐2‐3シーバンスS館9階
上場:東京証券取引所スタンダード市場(コード番号:6540)
主な実績:Firsthand RAYARD MIYASHITA PARK(設計・施工)
GREEN SPRINGS(企画)
CAMPUS VILLAGE大阪近大前(設計・施工)
VOYAGE GROUP OFFICE(設計・施工)
本件に関するお問い合わせ
株式会社船場 info.spotair@semba1008.co.jp

引用:Beauty Post

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